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大人の発達障害
2023-05-26
発達障がいの人への就労支援をサポートしますboisoon(ボイソーン)です。
NPO boisoonでは、障がいを持つ方々が自らの能力を最大限に活かし
自立した質の高い生活を送ることができるように支援しております。
最近は大人の発達障害について話題になっています。
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大人になって発達障害に気がつくのはなぜ?
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発達障害は、自閉スペクトラム症(広汎性発達障害)、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害、チック症、吃音など、生まれつきみられる脳の発達の違いによるものです。発達障害のある人は、脳機能の発達がアンバランスであるため、行動や態度に様々な特性が現れます。保護者の育て方や、本人のやる気、努力不足などにより起因するものではありません。
発達障害は生まれながらの脳の働き方の違いなので、「大人になってから発達障害になる」というわけではありません。多くの場合、発達障害の特性はこどもの頃から現れますが、その頃は、その特性を個性の一つとして捉えられたり、周囲からフォローされたりするため、本人も周囲の人も発達障害と気づかずに大人になることも少なくありません。しかし、進学や就職で社会に出ると、人間関係は複雑になり、様々な人とコミュニケーションをとることになります。また、相手の表情からすべきことを察したり、周囲に合わせて行動したり、仕事を計画的に進行するなど社会性を要求されます。このようなときに、潜在的に持っていた発達障害の特性が浮かび上がってきて、人間関係や仕事でつまずいてしまい、そのとき初めて発達障害に気づくケースがあります。
発達障害の特性は、環境との相互作用によって欠点になることも長所になることもあります。苦手なことは工夫することによって生きやすくなることもありますし、得意なことで大きな力を発揮する人も少なくありません。まずは、発達障害のある人もその周囲の人も、発達障害について正しく理解することから始めましょう!
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発達障害かなと思ったときの相談先は?
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発達障害の特性から生活や仕事の中でつまずいたり、困難が続いて生きづらさを感じたりして、ストレス状態が続くと、抑うつ的になったり突発的にパニック状態になるなどの症状が出現してしまうおそれがあります。「自分は他の人とちょっと違うかも?」とか「もしかしたら発達障害なのかもしれない。。。」と思ったときは、ひとりで抱え込まずに、まずは、専門の相談窓口や医療機関へ相談しましょう大人の発達障害の検査や診断は、「精神科」又は「心療内科」で行っています。お近くの「精神科」「心療内科」のある医療機関を調べ、発達障害の診断を行っているかどうか問い合わせてみてください。
相談することで、専門家による困りごとの相談やサポート、行政による就職や就労について支援を受けられます。
発達障害の特性をもっていても、早めに自身の特性に気づき、ちょっとした工夫を行ったり、その特性を周囲に伝えて支援を受けたりすることで、気持ちが楽になったり、自分らしくスムーズに社会生活を送れるかもしれません。
私たちは、障がいを持つ一人ひとりの社会参加を
全面的に支援しています。
▶お問い合わせはこちら
http://boisoon.jp/publics/index/5/
〜高機能広汎性発達障害の人に向く仕事・向かない仕事〜
2023-05-19
発達障がいの人への就労支援をサポートしますboisoon(ボイソーン)です。
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前回に引き続き高機能広汎性発達障害についてです。
学生時代はコミュニケーションに問題があったり、読み書きや計算が苦手だったりした高機能広汎性発達障害の方でも、大人になって適職に就いて活躍している人が沢山います。
その一方で、一流といわれる大学を卒業したのに転職を繰り返したり、仕事を辞めてひきこもり状態になる人もいます。
長続きしないのは、自分の適性に合わない仕事を選んでしまったからにほかなりません。
高機能広汎性発達障害の症状の1つであるコミュニケ―ション能力の弱い人が、営業や接客の職業に就くと、自分では一生懸命努力しているつもりでも成果が上がらず、結局仕事を辞めることになってしまいます。
しかし、それが高機能広汎性発達障害の特性ですから、自分の努力不足だと自己評価を下げる必要はありません。
高機能広汎性発達障害の方は「この仕事は自分に合わない」「この会社とは縁がなかった」と気持ちを切り替えることがとても大切です。
そして、自分の得意なこと、できることは何かを考えて、焦らずにゆっくり仕事を選ぶようにしましょう。
~高機能広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)の人に向く仕事・向かない仕事~
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高機能広汎性発達障害の方に向く仕事
「コミュニケーションをあまり必要としない職業」
・事務
・技術者
・研究者
・校正者
・楽器の調律師
・コンピュータープログラマー
・データ入力
・書類管理
・在庫管理 など…
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高機能広汎性発達障害の方に向かない仕事
「複数の作業をスピーディーに処理しなければならない職業」
・営業職
・経理事務
・教師
・料理人
・レジ係
・受付係
・旅行会社の添乗員
・ウエイター・ウエイトレス
・コールセンター(電話代行)のオペレーター など…
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高機能広汎性発達障害の方でも自分の適性にマッチした仕事を選ぶことができれば転職を繰り返すことも少ないのですが、適性を見極めるのは口で言うほど簡単なことではありません。
どんな仕事が向いているかわからないという高機能広汎性発達障害の方は、「就労移行支援」という制度を積極的に利用することをおすすめします。
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高機能広汎性発達障害
2023-05-12
発達障がいの人への就労支援をサポートしますboisoon(ボイソーン)です。
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春の大型連休も過ぎ、五月病になっていませんか?ストレスを溜めないことが大切です。
上手に気分転換できるように、日頃からご自分に合ったストレス対処法を多く身につけておきましょう。
今回は高機能広汎性発達障害についてのお話です。
広汎性発達障害とは、自閉症やアスペルガー症候群、その他の自閉症性疾患の総称です。その中で知的障害を伴わないものを高機能広汎性発達障害といいます。
自閉症には、知的障害と言語の発達の遅れがある典型的な自閉症と、知的障害はないが言語の発達の遅れが見られる高機能自閉症があります。
アスペルガー症候群は、知的障害も言語の発達の遅れも認められないものの、社会性の面などで高機能自閉症と共通する特性を示すものです。
高機能自閉症とアスペルガー症候群の違いは?
最近では、高機能自閉症とアスペルガー症候群を区別するかどうかで医学界でも意見が分かれています。なぜなら、どちらの障害も特徴がよく似ているだけでなく、症状や起因する原因もほとんど同じだからです。自閉症の症状は幼少期に洗われることが多いのですが、高機能自閉症の場合、乳幼児期に言葉の遅れが現れたとしても、知的発達の遅れはない場合があります。そうなると、成長に伴って言語能力が身につくので、この時点では症状としてはアスペルガー症候群と変わらないケースも存在します。こういった観点からも、高機能自閉症とアスペルガー症候群を区別しない考え方が強まっているのです。
このように、自閉症・高機能自閉症とアスペルガー症候群は重なる部分、考え方が多いことから、知的障害があるかないか、言語発達能力が高いか低いかで分けるのではなく、これらをまとめて「自閉症スペクトラム」として位置づける考え方が主流になっています。スペクトラムとは「連続体」という意味です。
世界的な診断基準であるアメリカ精神医学会の「DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)」でも「広汎性発達障害」というカテゴリーはなくなり、「アスペルガー症候群」という診断名も消え、「自閉症スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder: ASD)」という1つの診断名に統合されました。
日本では、発達障害の診断にはDSM-5のほかに、WHO(世界保健機関)が作成した「ICD-10(国際疾病分類第10版)」も用いられており、ICD-10を採用している医師は、「アスペルガー症候群」や「広汎性発達障害」「自閉症」という診断名を使う場合があります。
そのため、A病院では「自閉症スペクトラム」と診断された人が、Bクリニックでは「高機能広汎性発達障害」と診断されるということがあり得ます。それは誤診というわけではありませんので、診断名にはあまりこだわらないようにしましょう。
大事なのは、自分にはどんな特性があるかを認識し、どのような過ごし方をすれば今より生きやすくなるかということに目を向けることです。
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早期サポートが重要
2023-05-02
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4月からの新学期・新生活が少しずつ慣れてきた頃でしょうか?
GW中に慣れない生活に頑張ってきたお子さんを沢山褒めてゆっくり休暇しましょう。
発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達の偏りによる障害です。
得意・不得意の特性と、その人が過ごす環境や周囲の人との関わりのミスマッチから、社会生活に困難が発生します。
発達障害は外見からは分かりにくく、その症状や困りごとは十人十色です。
そのため、発達障害の特性を「自分勝手」「わがまま」「困った子」などと捉えられ、「怠けている」「親の育て方が悪い」などと批判されることも少なくありません。
しかし、特性ゆえの困難さは、環境を調整し、特性に合った学びの機会を用意することで、軽減されると言われています。
お子さまと周囲の人がその子の個性・能力・希望など理解した上で、その子に合ったサポートをしていくことが大切です。
本日は、学習障害(LD)のあるお子さまが困っていること一例をご紹介します。
□読むことが苦手
読み間違いが多い。読むことが遅かったり、たどたどしかったりする。また読めたとしても非常に疲れてしまうことがある。
□書くことが苦手
文字の形が正確でない。文法やマルや点の打ち間違いが多い。文章で表現することが苦手で、作文などを書くことができなかったりする。
□算数が苦手
数を理解したり、覚えたりするのが難しい。計算ミスが多かったり、遅かったりする。数式を用いて考えるのが苦手なので、複雑な計算などがなかなかできない。
□なぜできないのか理解してもらえない
学習障害のお子さまは苦手としているところ以外はそれなりにできているため「なぜ他のことはできるのに、これだけできないのか?」と周囲の大人から困難さを理解されにくく、怠けていたり、さぼっているのではないかと誤解されやすい。そのため注意や叱責を受けやすく、ますます苦手なことに取り組む意欲が低下するという悪循環が生じやすい。
上記の行動の一例です。必ずしもすべてのお子さまに該当するとは限りませんが、これらの困りごとや行動の背景には、音に過敏で学校で集中できない、姿勢を保つことができず椅子にきちんと座れない、言葉の遅れからコミュニケーションが取れず友だちに手が出てしまうなど、各々の特性や症状が複雑に関係していることもあります。
特性が理解されないまま、「困った子」「できない子」として誤解され、叱られることで、やる気や自信をなくしてしまいがちです。不登校や引きこもり、うつ、反抗挑戦性障害といった二次障害を防ぐためにもこれらの兆候を見逃さないことが重要です。「困った子」ではなく「困っている子」と考え、早期にサポートしていきましょう。
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発達障害のある人と接する基本ポイント
2023-04-28
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最近は4月なのに夏日のように気温が高い日があったと思ったらまた寒くなったりと気温の変化で体調など崩してはいませんか?
規則正しい生活をなるべく心がけて過ごしていきましょう。
本日は発達障害のお話をします。
発達障害とは生まれつき見られる脳の働き方の違いにより、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態です。その為に生きづらさを感じる人もいます。
発達障害には、注意欠如多動症(ADHD)、自閉スペクトラム症、トゥレット症候群、学習症(学習障害)、吃音症などが含まれます。そのため自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを読み取ったりするコミュニケーションが苦手です。
発達障害があるといっても、障害の種類や程度によっても違いますし年齢や性格などによっても一人一人現れかたは違います。生活の中で困難なこと、苦手なことも一人一人違います。そのため、一人一人の特徴に応じて配慮したり、支援したりしていくことが重要です。
ここでは、家族や学校・職場など身近な場所で発達障害のある人と接するかたはもちろん、それ以外のかたにも発達障害がある人に対して配慮していただきたい基本的なポイントをいくつかご紹介します。
▶︎視覚的な情報を提示して説明する
発達障害の人のなかでも、自閉症などの広汎性発達障害の特性をもっている人の多くは、言葉で言われるよりも目で見て分かる情報のほうが理解しやすいといわれています。その人が理解している言葉を使い、写真や絵などを添えて説明してあげると理解しやすくなります。
▶︎説明や指示は短文で順を追って具体的に
発達障害の人はあいまいな表現を理解するのが苦手です。言葉で説明するときは、短い文で一つずつ順を追って具体的にすることなどを配慮しましょう。話を理解しやすくなり、見通しがもてるようになります。
▶︎安心できる環境を整える
自閉症の人たちの中には、人混みや大きな音・光などの刺激を苦手とする人が多くいます。そのような刺激による不快感を大きくしないよう、安心できる環境をつくってあげましょう。
▶︎善悪やルールをはっきりと教える
発達障害のある人は、暗黙の了解や社会のルールが分からないことがあります。いけないことや迷惑なことははっきり教えましょう。注意したり、叱ったりするだけではどうしたらよいのか分からないので具体的にどのようにしたらよいかを教えましょう。
▶︎発達障害の人を温かく見守る
子供が騒いだりパニックを起こしたりしているときに「なぜ親は叱らないんだ」といら立つ場合があるかもしれません。しかし、発達障害の子の中には、少しの時間待つことで無理に叱るよりも早く混乱から抜け出せることもあります。周囲の人にこうした知識があるだけで、本人も家族も楽になれます。
NPO boisoonは利用者さんが一般での就労するために必要なことを一緒に考えたり、いろいろな相談にもいつでも対応しております。
発達障害をお持ちの人でも、『いつかは就職をして、自立したい』と考えをお持ちの方は、ぜひお問い合わせください。
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